近年、身近な地域や社会の出来事に関心を持つきっかけが減っていると感じています。

自分が住んでいる街で何が起きているのか、

誰が支えているのかを意識する機会が少なくなり、

「地域は誰かが管理してくれているもの」

「社会は自分とは少し遠いもの」

と感じてしまいがちです。

特に子どもたちにとっては、地域との接点が少ないまま成長することで、

街や社会を「自分ごと」として捉えにくくなっているのではないかと考えています。

生活の忙しさやデジタル化の進展により、

人と人、地域との直接的な関わりが少なくなっていることが、

一因だと考えています。

また、地域活動や社会参加が

「特別な人がやるもの」

「ハードルが高いもの」

と感じられやすく、

気軽に関われる入口が見えにくいことも、

関心の低下につながっているように感じます。

身近な体験を通して社会に触れる機会が減っていることが、

地域や社会をより遠い存在にしてしまっているのではないでしょうか。

私たちは、ゴミ拾いという誰でも参加しやすい活動を通じて、

地域や社会に目を向けるきっかけをつくりたいと考えています。

ゴミ拾いは、特別な知識や経験がなくても参加でき、

自分が住んでいる街を自分の手できれいにする実感を得られる活動です。

親子で一緒に街を歩き、ゴミを拾いながら、

「なぜここにゴミがあるんだろう」

「この街は誰が管理しているんだろう」

といった小さな気づきが、

地域や社会への関心につながっていくと考えています。

無理なく、楽しく、でも少し真剣に。

身近な行動から社会とのつながりを感じられる場をつくることを、

私たちは大切にしています。